プロレスが成立しない

格闘技の新殿堂は場外乱闘禁止!?東京ドームシティ内に新たに完成したJCBホールの内覧会が13日、行われた。19日のオープンを前に、4月6日に同ホールで初のプロレスを開催するゼロワンMAX関係者らが会場を視察したが、とんだ落とし穴に頭を抱えた。
「イスが重すぎて、場外乱闘ができないんですよ」とゼロワン関係者。プロレスにつきものの場外乱闘ができないのだ。

エッ新格闘技の殿堂は場外乱闘NG?

 場外乱闘や鉄柱攻撃、パイプ椅子や机での攻撃は、プロレスの試合には欠かせない演出であり、観客サービスである。場外乱闘があるから、観客と選手が渾然一体となって、プロレス独特の雰囲気が生まれる。
 しかし、それが出来ないとなるとねー。一応、やる側もプロなので試合は成立するだろうが、演出に面白みが欠けてしまう。
 普通の体育館やホールではなく、コンサートホールや劇場、舞台でのプロレス興業もあるが、あれはやはり面白みに欠ける。リングの四方を使った面での広がりこそがプロレスの面白さなのに、一辺でしか場外乱闘ができないし、椅子攻撃ができない。しかも、コーナーに登っての攻撃が制限されてしまう(見栄えが良くないので、使えるコーナーが限られるのだ)。さらに、これは恐い事なのだが、リングの三辺が狭いため、リングの外に落とされた場合、スペースが無いので選手が怪我をしやすいのだ。以前、佐々木健介が舞台とリングの間に転落して骨折した事もあったし。
 最近、総合格闘技の影響からか、場外乱闘も少なくなっているし、流血も少なくなっているが、古くからのプロレスファンとしては、やはりそういった演出を楽しみたいので、何とかして欲しいものだ。
 今だからこそ、レフェリーの死角をついた凶器攻撃とか、国籍・正体不明の外国人覆面レスラーを再開する時だと思うのだが……でも、これだと若いファンは白けるか(^^;