不幸にも懸念が現実に

コソボ北部コソブスカミトロビツァのセルビア人居住地区で発生した大規模な暴動で、負傷したウクライナ人の国連文民警察官が17日夜(日本時間18日朝)、収容先の病院で死亡した。
セルビアとロシアはセルビア系住民の保護のため対抗措置を取る構えで、暴動がコソボの再分割の引き金になる可能性が出てきた。
セルビアコソボセルビア人居住地区に独自の警察を展開する案を検討中で、コソボからの分離を進める考えだ。

「独立」コソボで初の死者 再分割に発展も

 やっぱり、うまくいかんかった……。ロシアの懸念が的中したというわけだ。
 コソボでは、セルビア人への憎しみが強いと思われるので、こういう事態になる危険性は予測できたのだが、旧ユーゴスラビアがどんどん細かくなって行く様は、今なお世界が不安定な状況にあるということを見せつけてくれるので、複雑な気分だ。
 あの辺は文化も人種も宗教も違うから、歴史的にもかなりややこしい地帯なのだが、このまま細分化が進んで平和になるとは思えないし、隣国同士で領土を巡って戦争を始めかねないので、NATOでもロシアでも良いから、何とか仲裁に入って貰えないものだろうか。