「教師は絶対に正しい」と親が言った

福岡市立博多小で3月、当時2年生の女児(8)が、担任の20歳代の女性教諭から教室外に連れ出されて放置されたり、床にはうような姿勢で問題を解かされたりして精神的苦痛を受け、不登校になっていたことがわかった。

女性教諭に腹ばいで問題解かされ…小2女児が不登校

 今では教員による不適切な指導が問題視されるようになったが、私の世代では体罰当たり前、先生の言う事は絶対に正しい、子供は矯正すべき、という論調がまかり通っていた。
 私はこんな性格をしているので、昔から授業中の態度が悪く、それでも試験で良い点を取っていたという「イヤなガキ」だった。そのため、教師からは目の敵にされたものだ。
 教師曰く、「今日の内容は試験に出る。お前が良い点を取るのは気に入らないから廊下に立っていろ」。
 今の感覚だったら、親が学校に抗議するのだろうが、昔の感覚では違った。
 親曰く、「先生に気に入られないお前が悪い」。
 私もニュースにある児童のごとく、かなりの精神的苦痛を受けたし、不登校になりたかったが、世間体が悪いという事で、泣く泣く行かされていたよ……。orz
 そして、いじめもあった。集団での暴力である。一人ではとても敵わないし、私もやられっぱなしは嫌な性格なので、棒や椅子を振り回して投げたりしていた。すると、教師曰く、「物を持つのは卑怯者のすることだ。素手には素手で立ち向かいなさい」。ハァ? 集団での一人に対する暴力的な虐待があるという事実を直視せず、私が道具を振り回したことのみを問題視したのだ。これを一般に「悪平等」というのではないのか?
 また、教師の言う事は全て正しいという父兄の盲信もあった。
 三者面談などで、私が「理系クラスに行きたい」というと、教師曰く「言葉に気合いが足りない!」ということで何度も言い直させられた。親曰く、「何ではっきりといえないの!」。私「ですから、さっきから私は理系に行きたいと言っているんですが」。教師曰く、「自分は理系に行きます!と、何で気合いと根性を入れて断言できないんだ!」。私「だから、理系クラスに……」、教師「はっきりとした覚悟を持って言って貰えない限り、進路を決めた後でそれを了承した教師として責任が取れない」、親「はっきりと言いなさいよ!」……という問答が三時間も続いたぜ。なんで進路希望と気合いが関係あるんだよ? 教師も親もおかしいと思えよな。くっだらないねー。
 おかげで、私はやる気を無くし、教育制度に対する信用も無くした。今でも、教育関係のニュースを何かを話題にする背景には、こんな出来事があったわけである。
 それ以来、私の勉強は自学自習。独学が基本になった。実際、今、日常的に役立てている電子工学、情報工学ロシア文学、音楽、体育などは、専門教育を受けた事がない。


#だいたい試験で100点取っても「どうせ100点が大勢いたんだろ」とか、親に怒られていたんだから、勉強する気もなくなるし、親とか教員、教育制度に対する信頼なんて無くすよな。