根本的に本末転倒
東京都は今年8月以降、低所得世帯を対象に、高校や大学受験を控えた生徒の塾代を無利子で融資する全国初の制度を始める。都内では、中高生らの約8割が塾に通っている。この現状を受けて都は、親の経済力によって学力が左右されるのを防ぐ格差対策として、全国初の試みを実行することを決めた。
中高生の塾代、無利子で融資 低所得世帯に東京都
これ、パッと見には良いシステムのように思えるのだが、ちょっと待て!
本来、学校って何をするところだっけ? 勉強する場所じゃなかったんだっけ?
その学校が受験勉強に対して頼りにならないから塾に通うんでしょ。私立・公立のどっちでも良いんだけど、受験に際して、塾での追加勉強とか補習が必要な分しか学校で教えていないという事を白状してどうするんだ?
塾に通う補助金を出す前に、学校での教育カリキュラムを再検討しろよな。完全に本末転倒じゃん。
それすらせずに、「現実的には格差がある」とか言って予算を割くっていうのは、「もう学校は教育機関として十分に機能していない」と認めているわけでしょ。ダメダメじゃん。
まあ、私が住んでいたところは、クソが付くほどの田舎で、大した進学塾とか予備校なんてなかったから、そんなことを考えた事もなかったし、もし存在しても行く気にはならなかっただろうけどさ。
でも、塾や予備校に通える/通えないで格差が出ている社会という本質的な問題を直視しようとせず、補助金を出すなんて単なるその場しのぎじゃないの?
こんな事に金を使うなら、教育改革に金を使えや!