魅入られるということ
この前、池袋の街中で偶然日本刀などを扱っている店の前を通った。ウィンドウには、有名な刀匠が作ったとされる数十万円もする刀剣が陳列れさていた。
それを目の当たりにした時、美しさに心を奪われた。
実のところ、長い刃物なんて旧時代の遺物で、現代では実用性など無いと思っているし、居合道や抜刀道という技術・精神鍛錬のものとして、または愛好家のコレクションとして残るしかない、という認識しか無く、全く興味が無かった。
しかし、本物の美しさ、実用性を追求した機能美は凄いと思った。これはコレクションする人も多いわけだ。
もちろん、居合道や抜刀道を習う気は無いので、模造刀などを買い込む気は無いのだが、あのときに見た日本刀の美しさが頭から離れないのである。
美しさに「魅入られる」という感覚、わかったような気がした。