疑いは必ず晴れる(わけではないけど)

サッカーのJリーグ1部(J1)川崎フロンターレ我那覇和樹選手(27)が、ドーピング禁止規定違反でJリーグから受けた処分の取り消しを求めてスポーツ仲裁裁判所(CAS、本部スイス)に提訴した問題で、CASは27日、我那覇選手側の訴えを認める裁定結果を発表した。我那覇選手の出場停止処分は実行済みで、処分が否定されたJリーグは対応が迫られることになった。

我那覇選手への処分否定 ドーピング問題で仲裁裁判所

 やっぱり、当初から指摘されていたとおり、Jリーグ側の「言いがかり」だったということになった。疑惑が晴れて嬉しい限りだ。
 だが、我那覇選手が失った時間は大きい。いきなりの不名誉、試合出場停止、罰金。そして調子を崩して日本代表ではFWで定位置となっていたステータスまで失った。クラブのフロンターレでも、先発のFWという立場が無くなっているし、本人も試合に出られないため、なかなか勘とか調子を取り戻す事ができないでいる。
 この損失を取り戻す事はできない。これはあまりにも可哀想なことだ。
 「言いがかり」で人生をメチャクチャにされたということになる。こんな不条理がまかり通るのがこの世界である。何だか虚しいね。「疑わしきは罰する」とか、バッシングするという最近の風潮は、改められなければならないと思う。