躾は親の役割です

 ヤボ用で、とある空手道場に行った(あ、他流のところね)。少年部が練習している最中だったのだが、大勢が稽古している中で、一人だけ先生に延々と説教されている子がいた。内容を聞くのはマナー違反なので聞いていなかったのだが、何だか日常生活での態度を注意されているらしかった。
 そして、少年部の稽古が終わった頃、その説教されていた少年の父親らしき人が来て、先生に言った。
 父親「お手数をおかけします。言って聞かせていただけましたか?」
 先生「はい、ちゃんと言って聞かせました。ご安心下さい」
 …………………………。
 開いた口が塞がらないというのはこういうことだろう。親が道場の先生にお願いして説教して貰っていたのだ! 何じゃそりゃ?
 まあ、確かに最近の空手道場は、社会教育の一環として躾にも重きを置いているのは確かなのだが、親の代わりに先生が稽古時間を潰して延々と説教するって何よ?
 親も親だよな。躾は親の責任なのに、それを放棄して道場の先生にお願いするって……。
 ちょっと複雑な気分になったね。