露骨な挑発行動

欧州連合(EU、加盟27カ国)とウクライナの首脳会議が9日、パリで開かれ、ウクライナを初めて「欧州国家」と位置付け、連携・協力を強化する協定の来年締結をうたった共同宣言を発表した。グルジア紛争を受け、ロシアの軍事的脅威を感じているウクライナにEUが連帯と支援を打ち出した形だ。

ウクライナ:「欧州国家」と位置付け EUと共同宣言、連携を強化

国防総省は、ロシアの侵攻を受けたグルジアの軍再建支援を検討するため、週内に専門家チームをトビリシに派遣する。エデルマン国防次官(政策担当)が9日、上院軍事委員会の公聴会で明らかにした。米軍がグルジア軍の再建に積極的に協力すれば、ロシアが一層反発を強めるのは必至だ。

グルジア軍の再建支援検討=週内に専門家チーム派遣−米

 露骨なロシア包囲網。EUというかNATOは結局のところ、何を恐れているのだろうか?
 私にとっては、それが最大の疑問である。
 結局の所、NATOとかEUアメリカのような国家にとっては、まとまって行動するためには、いつも「仮想敵の脅威」を作っていないとその団結が維持できないということではないのだろうか。
 アメリカのように、いつも世界中のどこかで戦争をしているヤクザ国家にとってはなおさらだろう。今はロシアと中国を仮想敵に仕立て上げ、国民や周辺国の危機感を煽る事でしか国内の不満を抑え込み、国民をまとめることができなくなっていると見る事もできる。まあ、これは邪推の域だが。
 しかし、アメリカが、建国時から、いつも敵と戦うことによって国の結束を維持してきたという歴史的な事実は揺るがない。