翻訳家は常にコピペ病だったりして(^^;

 ↓の本、読んだ。唐沢俊一氏の話とか、田口ランディ氏の話とか……。もう有名な話だけど、改めて読むと凄いねー。ここまで露骨だとバレるってわかりそうなものなのにね。
 ところで、翻訳というものを考えた場合、言語を変えたコピペじゃないか?と、ふと思ったり。実際、電子テキスト時代になってからは、元テキストを貰い、エディタにフレーズをコピペしながら下に日本語を書いて行くというスタイルを取っている。これ、元の著者を明かさずに出版社に渡したら?とか。そんなのは物凄い犯罪だし、倫理に欠ける行為なので絶対にしない。だいたいメジャーな作品だったらたいていはバレる。だが、マイナー言語の場合だと可能なので、ひょっとしたらそんな「翻案小説」が知らないうちに出回ってしまっているのかもしれないなぁ……という不安が一瞬よぎった。ブルガリア語とかハンガリー語とかノルウェイ語とか……。
 たとえば、私がロシアでもあまり知られていない作家の良い作品を見つけ、それをいったん翻訳し、勝手に登場人物と地名などの固有名詞を変えて……。恐いなぁ。
 コピペとは、文章書きが陥る魔境なのかもしれない。

マル禁盗作コピペ病

マル禁盗作コピペ病


#でも、翻訳の場合、言語を変えた精密なコピペじゃないと「誤訳だ!」とか言われちゃうんだけどね(^^;