幻想じゃなくてパラノイア

ロシアのメドベージェフ大統領は12日、モスクワで開いた外国のロシア専門家との会合で、グルジア紛争について、グルジア南オセチア攻撃を防げなかった点で米国主導の既存の国際体制が「幻想」だったことを見せつけたとして、新しい国際秩序を構築する必要性を改めて訴えた。

メドベージェフ・ロシア大統領:新しい国際秩序、構築の必要訴え

 現在の国際体制が「幻想」であることは間違いない。さらに書くなら、米国およびNATOパラノイアである。
 ロシアを牽制するためにグルジアウクライナを取り込む。イスラム圏とインドを牽制するためにパキスタンと手を組む。中国を牽制するために日本にイージス艦を置く。
 恐怖や懸念が先に立ち、「安全保障」という名目の元に国際体制のバランスをかき回しているだけとしか思えない。自国を守るためには、他国の秩序など眼中には無いということだ。
 一方、経済も軍事も、アメリカや日本はロシアと貿易をしたり、共同軍事演習や視察を検討したり実施している。このねじれは何だろうか。
 政治家の、何の根拠もない恐怖感だけが世界の秩序をかき回しているような気がする。特に、2001年から未だに戦時下にある某国のアホ大統領が一番悪いような気がする。
 最近のMDや軍事的行動を見ているかぎり、アメリカやNATOが一方的に暴走しているだけのようにしか見えない。ちょっとはお灸をすえられれば良いとさえ思う。