アンチ欧米の秩序

グルジア問題をめぐり米国との対立を深めているロシアが中南米の反米左派の旗頭、ベネズエラとエネルギー、軍事分野の関係強化を急いでいる。
両国が結びつきを強めている背景には、ロシアと中南米での反米機運の急速な高まりがある。

ロシアとベネズエラ 油田・軍事で急接近 背景に高まる反米機運

グルジア紛争をきっかけとする米欧とロシアの対立をにらんでイランが外交攻勢をかけている。イランのモッタキ外相は12日、ロシアを訪問し、同国のラブロフ外相と会談した。カスピ海周辺地域やアフガニスタンイラクなどの国際問題について意見を交換したもようだ。対ロ接近を誇示し核開発問題で米国が主導する包囲網を揺さぶる戦術とみられる。

イラン、ロシアに接近 米の核包囲網揺さぶり

 もうすでにアメリカは世界の主役ではない。イノベーション、軍事、経済、政治的影響力など、もう主導権は失っている。日本に棲息するバナナ野郎さん達には申し訳ないが、アメリカのやっている事が全て正しいとか、アメリカが世界標準だと思っている人はもう少数派だろう。
 最近の強引なやり方に対して、反NATOの国家が結束を深めつつある。この調子で話が進めば、中南米、中近東、アフリカなどがアンチアメリカの方向でロシアに接近するだろう。もしくは、ロシアの代わりに中国に接近する国が出てくるかもしれない。(中国とロシアの接近は今のところ考えられないけどね)
 そうすると、また世界は分割される。世界的な影響力を失ったアメリカが威信復活のために急いで事を進めたばかりに、冷戦時代のような愚行を繰り返そうとしている。この罪は決して小さくはない。
 アフガニスタンイラクと他の国をメチャクチャにし、イランや北朝鮮に圧力をかけ、反発を招いている政策が正しいと思う人がいたら、トラバなりコメントなり、ブクマコメントで知らせて欲しい。参考にする。