ウクライナ国内が緊張している

ウクライナのユーシェンコ大統領は八日、テレビ演説で最高会議(議会)の解散を宣言、早期の選挙実施を表明した。来年末にも行われる大統領選で再選を目指す大統領と、出馬が確実なティモシェンコ首相との確執から親欧米路線の連立政権が崩壊。その後、新たな連立を模索してきたが、断念した。

ウクライナ議会解散 大統領、首相と溝拡大

 ティモシェンコ女史からすると、ロシアは隣国だし、エネルギー資源を握られているので、ユーシェンコ氏の「超親米政策」は、はっきり言って「目の上のたんこぶ」ということになるのだろう。
 私もウクライナ地政学的に見て、中立路線が無難だと思うし、ユーシェンコ氏の強行的なやり方はロシアを刺激するだけだとしか考えられないので、NATO入りなどは止めておいた方が良いんじゃないかと思っている。
 でも、ティモシェンコ女史は人気があるので、今後も親米路線/親露路線の件に関してはウクライナで議論が活発になるだろう。
 しかし、文化とか経済に関しては、ロシアとウクライナって、ほぼ「国境がない」という世界なのだが、何で世界規模の政治となるとこういう事になってしまうのだろうか。