あらら、お父さん……。

携帯電話会社「ソフトバンクモバイル」のテレビCMで一家のお父さんに扮する白い犬は、国の天然記念物にも指定されている北海道犬だ。CM効果で注目される一方、ペット市場では洋犬人気に押され、飼育数が激減している。忠誠心が強く温厚で、飼育に手間がかからない犬種だが、クマにも立ち向かう猟犬としての特性ゆえか、「気性が荒い」などと誤解されることも多いという。

CMで好演 北海道犬、飼い主激減

 CMで「お父さん」のイメージが強くなりすぎてしまったため、厳しくてキツイ性格だと思われてしまったのだろう。確かに、「お父さん」は面白いキャラクターだし親しみやすいから、飼ってみたいと思う人も多いだろうが、あのCMだと「威厳がありすぎる」という点で本来の性格が誤解されてしまったというのは残念かも。
 まあ、CMプランナーにとっては成功なのだろうが、愛犬家からすると「うーん、ちょっとなぁ」と思っているかもしれない。マイナーな犬種をメジャーにさせた功績は大きいだろうし、その愛くるしさをアピールするのにも役だったが、今後は他の媒体で「温厚で飼いやすい」という点をアピールしてゆくしか無いかもね。