過激派の犯行だろうなぁ

モスクワ中心部で19日、ロシア南部チェチェン共和国の人権問題に取り組んでいた弁護士スタニスラフ・マルケロフ氏(34)と、一緒にいたロシア紙「ノーバヤ・ガゼータ」の嘱託記者アナスタシア・バブロワさんが銃撃され、死亡した。
マルケロフ氏は、ロシア軍元大佐が18歳のチェチェン人女性エリザ・クンガエワさんを強姦(ごうかん)し、殺害したとされる00年の事件の遺族側弁護士。
バブロワ記者はモスクワ大の学生で、新聞社で働き始めたのは最近という。チェチェン問題でプーチン前政権を批判し、06年に射殺されたアンナ・ポリトコフスカヤさんも「ノーバヤ・ガゼータ」紙に所属、クンガエワさんの事件を取材していた。

チェチェン問題に取り組む弁護士と記者射殺 モスクワ

 政府筋じゃなくて、チェチェン強硬派の犯行だろうね。政府筋はチェチェンでの失敗を半ば認めているし、ここで暗殺を実行することによって得られるメリットは無い。
 ロシアの強硬派がチェチェン問題だけじゃなく、グルジアウクライナ問題に関しても同じようなことをしでかし始めるんじゃないかと心配だ。ただでさえ、ロシアが世界的な影響力を持ち始めたため、ナショナリズムの機運が高まっている時期だけに、外国人排斥運動とか、敵性勢力に対する暴力が増えてきそうな予感がする。
 ロシアの再興はうれしい事だが、こういった形で「ロシア人であることの自信や誇り」が噴出するのだけは避けて欲しいものだ。