対策は不可能

21日午前4時15分ごろ、東京都新宿区西落合1の路上で、近くの男性会社員(39)が腹から血を流して倒れているのを通行人が見つけ119番した。警視庁戸塚署によると、男性は重傷だが、命に別条はない。男性は「知らない人に突然刺された」と話しており、同署は殺人未遂容疑で捜査している。

殺人未遂:通り魔か 路上で男性刺され重傷 東京・新宿

 こういう犯罪で最も怖いなぁと思うのは、「まさかの時」のために練習している技術がまったく役に立たない点だ。
 チンピラが相手で、脅しでナイフを出してくる奴は刺す気が無いので、まだ安全だ。でも、何の予告も無くいきなり死角から刺されたら、どんな達人でも抵抗できないだろう。
 秋葉原ダガーナイフ事件にしても、武道関係者の見解は一致している。「とにかく逃げろ」。相手は誰でも良いから刺すということを目的にしている以上、手に負えるものではない。
 徒手での防御が不可能な以上、「安全神話」を信じるしかない。このあたりが護身という概念の限界なんだろうね。