武道の世襲制は難しいよね

柔道の総本山として知られる講道館(東京・文京区)第4代館長で全日本柔道連盟全柔連)会長の嘉納行光氏(76)が、3月末で館長と会長職から勇退することが19日、明らかになった。
嘉納氏は柔道の創始者嘉納治五郎(1938年没)の孫。
後任には全柔連専務理事で、講道館理事の上村春樹氏(58)の就任が決定的となり、柔道の表舞台から初めて「嘉納」の名が消えることになる。

柔道界から「嘉納家」姿消す、講道館の館長・行光氏勇退へ

 武道の世界で大勢の弟子達のトップに君臨するためには実力とカリスマ性が第一だから、そうそう簡単に総責任者を世襲制にしてしまうわけにもいかないだろう。
 世襲で上手くいっているのは、合気会の植芝家、心身統一合気道の藤平家、岩間流合気道の齋藤家、金剛禅少林寺拳法の宋家、芦原空手くらいじゃないのかなぁ。
 無理矢理に親族が世襲にしようとして、養神館合気道では「お家騒動」があったし、そういう事態が恐いので多くの武道では「実力主義」が普通になっている。
 柔道も、そういうことになるわけだね。まあ、そのほうが良いんじゃないのかなぁ。まさか、講道館が「お家騒動」を起こしたり、分裂するわけにもいかんでしょ。