なぜ亀田を認めない?

 Blogなどの反応を見ていると、内藤ファンなのかアンチ亀田なのか、その両方なのか、わからないが、亀田がメリケンサックを仕込んでいたとか、消極的すぎて「あの勝ちは無い」という意見が散見される。
 私も内藤大助のファンなので、正直なところ、悔しい。
 でも、あの試合は亀田の勝ちだった。
 「倒そう」とするあまり距離がつかめず大振りになってしまった内藤、「確実に当てよう」と距離を保って左のカウンターを確実にヒットさせて内藤の顔面を破壊した亀田。
 これ、どっちが勝ちなのか、普通に考えたらわかるでしょ?
 人間って動き回るものなので、「倒そう」と考えて向かっていって倒れるものではない。まず拳が当たり、その結果として倒れるのだ。だから、当たらなければ意味が無い。その点で、確実に「当てた」のはどっちだったのか。
 あの試合にケチをつけるのはWBCの管理体制まで疑う行為だ。それをやってしまってはボクシングなんて危険なスポーツの競技者を守るシステムそのものを否定することだとわからないのだろうか。
 それ以前に、試合をした両選手の真剣さを否定する、最低の行為だと気がついて欲しい。

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