映像業界の牽引役なのに
VHSやインターネットなど、アダルト業界は新しい技術をいち早く取り入れてきたが、3Dの導入には慎重だ。その理由の1つがコスト。
ポルノ業界の3D対応は? 「やりたいけれど……」
アダルト業界関係者は3Dの魅力を認めており、「3Dでは窃視感覚が高まる。俳優と同じ部屋にいるように感じさせることができる」と評価しているが、「3Dをやりたいが、今は金がかかりすぎて無理だ」というのが実情のようだ。
事の是非はともかくとして、どのメディアであってもポルノが普及の牽引役となってきているという事実は認めなければならない。さすがに映画は減っているし、ビデオの業界も景気の低迷とともに寒くなってきているようだが、確実に需要があるという点では比較的強い産業であることは間違いないだろう。
実際、新しいメディアが普及する裏にはスケベありと思っているのだが、不況のために再生機である3Dテレビの爆発的な普及は期待できない、そのような事情があることがわかっていながら無理な設備投資はできないとなれば、確かに「打つ手は無い」という結論になるだろう。
うーん、ARとか、3Dとか、最近になって興味深い映像表現が出てきているのだが、両方とも問題はコストだよね。
ARはセカイカメラだけでも十分に凄いと思うし、産業でも民間でも応用範囲は広いと思うんだけど、端末とソフトウェアの整備が必要で、それに見合うだけの需要が期待できるかというとね。もうちょっと景気の回復を待つ必要があるんじゃないかなぁと思ってしまう。
- 作者: 日経コミュニケーション編集部
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