TOKON10の雑感

 土日に行われたSF大会TOKON10」で起こったこと、思ったことを漠然と書いてみる。
■8月7日(土)
 朝早く起きて搬入する荷物の最終チェック。その後、ヤナさんを迎えに行くために品川へ。無事に落ち合い、船堀へとGO!

  • オープニング

 満員の会場。ヤナさんに座ってもらい、私は隣で進行の逐次通訳。そして、ヤナさんはさすがにALI Projectを知っているので、宝野アリカさんライブを生で観て聴いたということで感激していた。
 その後、私は全部のコマが自主企画で埋まっているので、宮風耕治氏にヤナさんのエスコートをお願いし、自主企画に向かった。

  • 13:00-14:30 トイ楽器で音楽しよう

 楽器経験者も未経験の方も、そしてテクノ系楽器ギークも集まって、何だかんだと言いながらも楽しい時間だった。来年は、私が用意するのではなく、あらかじめ課題曲を決め、各自が得意としている楽器を持ってきて全員で「SFオタクによるアニソンセッション」にしようということになった。これはもう決定ね。企画は出しておこう。

 中国から来られた作家の方々、そしてロシアから来ているヤナさんも参加し、非常に国際色豊かというか、良い意味で雑多な企画になった。興味を引いたのは、井上知さんが紹介されていた「既存文学のゾンビ作品化」。「高慢と偏見とゾンビ」のように、スペイン語圏でも、何でもゾンビ小説にしてしまっているようで(^^;; 特に読みたいと思ったのは「ドンキホーテのゾンビ」だった。

  • 17:00-18:30 SFと格闘技

 藤岡真先生に来ていただけたので、実演が可能になった。ただ、床が固いので、投げ技の有効性が説明できなかったのは残念。次にやる時にはマットを用意しよう。ただ、SFやアニメ、漫画で使われている技や武器の使い方、戦闘方法に案外と非効率的なところがあったりとか、武器の使い方が間違っているとか、そういうのが散見されるので、「実際にはこうなんだよ」と知って欲しかったんだけど、その目的の一部は何とかなったんじゃないかと思う。

 樽酒が楽しめるというので参加。ヤナさんも檜の樽酒はおいしいと言っていた。そして、永井豪先生、辻真先先生、高千穂遙先生に会えたということでヤナさんに喜んでもらえた。
■8月8日(日)

  • 09:30-11:00 電卓の魅力を語る

 これは「当たり」の企画だった。参加者の皆さんから、ビンテージ電卓が出る出る(^^)/ しかも、理系学生、科学者、技術者にとって電卓やポケコンは必須アイテムなので、やはり理系ノリの話がかなり盛り上がった。

 ソ連時代から今に至るまで、ロシアSFの激動時代を最前線で実践してきた方から詳しく話を伺う機会が持てたのは有益だった。もう二十年近くの付き合いなんだけど、ここまで突っ込んで根本的な話を聞いたことは無かったので、私にとっても新鮮だった。やっぱり、友達なので普段は世間話しかしないし(^^;;

 すいません。下ネタかましました。林譲治さんからは「もうそういうのやめましょうよ」と言われるし、菊池誠先生は「これにどうツッこむべきか」と呆れていたような……。(^^;;
■両日

  • SFチェス

 今回、ずっと企画が続いたので、任せっきりで本当に申し訳なかったし、ゆっくり話をすることもできなかった。次回は最低でも二コマ分はいられるようにしよう。同じ事は、「カフェサイファティーク」にも言えるんだけど。協力できなかったのは申し訳ないッス。

 というわけで、来年は静岡で!

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