AKBってディックの世界を生きているんだ

AKB48が「じゃんけん大会」で選抜メンバーを決めるのは昨年9月に引き続き、2年連続2回目。9月20日に東京・日本武道館で行われる同イベントで勝ち上がった選抜メンバーが12月発売予定の24thシングルを歌う。

AKB48、2年連続「じゃんけん大会」開催決定

　これなんだけどさぁ、重要なポジションであり、しかも巨大な興業が成功するかどうか非常に大事なことを運だけで決めてしまうというのは、「ディックの世界だなぁ」と思っているんよ。
　説明するまでもないけど、P.K.ディック作「偶然世界」って小説があって、その世界では、社会のポジションが全部クジで決まるというとんでもない世界なのだ。
　確か、「宇宙犬作戦」でも同じネタを使っていたな。そっちは社会的立場などをすべて平等にするためにクジで決めているという話だったけど。
　確率論の話だとレムの「枯草熱」とかもあるんだけど、まぁ、それはちょっと違うからパス。
　で、AKBがディックとか宇宙犬作戦の世界をガチでやってしまうのは、イベントとしては楽しいかもしれないけど、ファンを舐めた行為なんじゃないかなぁと私は思ってしまう。でも、それまで含めて楽しめるのがAKBマニア道なんだろうね。

偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)

宇宙犬作戦 DVD-BOX1

天の声・枯草熱 (スタニスワフ・レム コレクション)