誰からも尊敬されない人(たまに尊敬する人もいる)

ナチス・ドイツの総統ヒトラーが生まれたオーストリア北部のブラウナウ市は8日、今もヒトラーに名誉市民の称号を与えたままだとの疑惑を受け、称号を取り消したと発表した。
ヒトラーの名誉市民取り消し=出身地が「念のため」−オーストリア

 まあ、歴史に名を残す差別主義者、全体主義者、侵略者、大量虐殺者だから、この措置は当然でしょ。あんまり尊敬されない人が名誉市民になっているというのも変な話しだしね。
 あ、今でもこの人を尊敬して活動を続けている連中がいるのは知っているよ。もちろん。
 同じような例として、未だに麻原彰晃を信奉している人たちがいるという現実もある。今でもKKKの活動をしている人たちがいることも知っている。テロリズムを正当化するカルト思想とか、人種的な優越を無条件に信じているというのは、常識的に考えて受け入れがたいものがあるんだけど、現実は現実として認めなければならない。
 そういう人たちの精神的な病理というのにも興味はある。だけど、悔しいことに私は精神科医でもないし心理学にも疎いので、「そういう困った人たち(危険な人たち)もいる」ということだけを忘れないように心がけている。また、自分の近くにいる人がそんな種類の考えに取り憑かれそうになったら、全力で阻止しようとも思っている。
 他人ごとだから「余計なお世話だ」という意見もあるかもしれない。でも、人がテロリストとか殺人を平気で容認するようになるのを思い留めるのは、決して悪いことではないと信じている。

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)

ヒトラー―炎の独裁者 (講談社文庫―人物現代史)

ヒトラー―炎の独裁者 (講談社文庫―人物現代史)