地方新聞でないと気がつかなかった

 昨日、一昨日と広島に滞在したわけなんだけど、何気にホテルで中国新聞を読んでいたら、「あっ、そうだそうだ」と思ったので書き残しておく。
 現在、瀬尾公治氏原作「君のいる町」のTVアニメが放送されているんだけど、広島での放送がもうすぐ始まるらしい。そこで、もうすでに広島の庄原市に、いわゆる聖地巡礼が始まっていて、地元も本腰を入れ始めているらしい。
 消えちゃう前に引用しておく。

君のいる町」TVアニメ化
 庄原市高野町が舞台の人気漫画「君のいる町」がテレビアニメになった。作者の瀬尾公治さん(37)は同町出身。週刊少年マガジンに好評連載中の作中には、町の風景がたくさん登場する。地元では若者たちが訪れることを期待し、歓迎ムードが漂っている。
 君のいる町は、広島と東京を舞台に主人公で高野町出身の桐島青大(はると)と東京生まれの枝葉(えば)柚希(ゆずき)が中心に織りなす青春ラブストーリー。2008年から連載し、単行本の発行部数は累計400万部に達する。
 中国横断自動車道尾道松江線松江自動車道の高野インターチェンジ近くにある道の駅たかので、観光コンシェルジュを務める檀上理恵さん(41)は「高野を広く知ってもらうチャンス。訪れる人に地元のおいしい物なども紹介してファンを増やしたい」。漫画に登場する場所を教えることができるように、単行本を再読した。
 これまでも単行本を片手に町内を巡るファンがいた。ことし1月、庄原青年会議所は漫画の登場場所を載せたリーフレットを製作。編集を担当した同会議所の藤光均さん(36)は「観光客が増えて、市全域に波及してくれれば」と期待する。
 同町新市で漫画に出てくるコンビニエンスストアを営む瀬尾二六(じろく)さん(62)は「高齢化する町に若者が来てくれれば活気づく。過去にいなかった層で経済効果も見込める」と喜ぶ。市高野支所の岡村幸雄支所長(56)は「町在住の瀬尾さんの家族や同級生が瀬尾さんを語る会を開くのも面白い。仕掛けを考えて集客を図りたい」と意気込む。
 アニメは、広島ホームテレビで、30分間放送する。第1回は23日で午前1時21分からある。

 「ガールズ&パンツァー」で大洗は成功したけど、「輪廻のラグランジェ」の某所はイマイチっぽいという噂だし……。「花咲くいろは」のように、アニメの中のイベントをおこなって大勢を集客したり、その地元に就職しちゃう子がいたりとか、「らき☆すた」のように鷲宮神社が普通の観光スポットになったりという例もあるから、案外と聖地巡礼は先が読めないんだけど、成功したら少なくとも損をする人はいない。
 だから、あとはアニメのクォリティと地元の努力次第なんじゃない? この作品はどうなんだろうね?
 でも、それまでは知られることのなかった町が全国区で知られるというのは、決して悪いことではない。何でもかんでも大都市に集中するのは、人の移動の問題とか、過疎化、今後の土地利用の問題など、案外とヤヴァくなる点もあるしね。
 というわけで、ちょっと気になったのでメモ。
 あ、当然のことながらSF大会開催のコラムも掲載されていたけど、これはいつものことだから、まぁいいや(^^;;


君のいる町(23) (講談社コミックス)

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