ロシアで惨事が二件

ロシア・シベリア南西部ケメロボ州のウリヤノフスク炭鉱で19日に発生したガス爆発事故で、非常事態省スポークスマンは20日、これまでに106人の遺体が収容され、93人が救出されたが、4人の安否が不明となっており、捜索・救出作業が続いていると語った。

ロシアの炭鉱事故、死者106人に=ソ連崩壊後最悪級の惨事

ロシア南部クラスノダール地方エイスク近郊の老人ホームで20日未明に火災が起き、居住者の老人61人と女性看護師1人の計62人が死亡した。
死亡した老人の約半数は自分で身動きができず、多くが火災で出た一酸化炭素による中毒で死亡したという。

老人ホームで火災、60人余死亡 ロシア南部

 何だか、昨日だけで凄いニュースが二本もってどうよ?
 ロシアって、大きな範囲での「危機管理」はしっかりしているけど、こういう細かいところでの危機管理は「Нечего!」(ニチボー:問題ない)とか言って、おざなりにする傾向があるように思える。
 奇しくも、先日紹介した「ロシア人留学生の不思議〜日本は危ない?」という記事の中で、スピーカーのさんがエカテリナ・クストウァさんが以下のように語っている。

安全に関する心構えを比べると、ロシア人は比べられないほどのんきかもしれません。ロシア人は「雷なし人は平気」ということわざを持ち、災いがくる前に心配する必要はないという考え方をもっています。

 何だか、本気で日常生活をこの考え方で過ごしていそうな予感がするんだけど……。
 ロシア人が、二言目には「Нечего!」と言う習慣は、日本人からすると「イラッ」とすることもあるので、これを何とかしてほしいとは思うのだが、国民性だから仕方がないか。