治安とか方針とか

46の人権団体で構成する国際ヘルシンキ人権連盟は2007年の年次報告をモスクワで発表した。政権による野党勢力の弾圧や報道の自由の制限を指摘。外国人や移民への暴力事件の多発などに懸念を示すなど、ロシアの人権問題の悪化に焦点を当てて批判した。
報告によると、ロシアでは06年1月から11月までに439件の外国人襲撃事件が起き、44人が殺害された。ロシアと関係の悪化するグルジア系住民の大量強制送還や、政権を批判したジャーナリストの殺害事件などを示し、法の支配と司法の独立性の後退や、治安機関による権力乱用などを糾弾した。

国際ヘルシンキ人権連盟がロシア批判

 「強いロシア」の復活を目指すのは良いのだが、さらに一足飛んで「ソ連」を目指す必要はない。
 そのへん、プーチン大統領はこの報道をどう考えるのだろうか。
 「共産党を終わらせた男」こと、エリツィン前大統領が見込んだ人だけに、「ソ連回帰」だけは無いだろうが、実質が伴わなければ、批判が集中することは目に見えている。
 せっかく、欧州の一部となり、さらには経済的な面での自信を回復しつつあるだけに、このニュースは痛い。
 実際、外国人襲撃事件に関しては、比較的治安が良いと思われるペテルブルグですら、外務省から注意勧告が出ているような状態なので、早い時期に手を打ってほしいものだ。