空転すると思う

韓国では現在、ロボットの倫理規定が立案されている。同国の産業資源省が明らかにした。科学者や法律家、医者など有識者12人で構成するタスクフォースが年内の制定を目指し、人型ロボットの虐待問題やロボットと人間の適正な関係を定めたルール作りを行っているという。
同省は声明で「われわれは知性を持ったロボットが自分の意思で動く日が遠からず到来すると考えている。それ故に(同倫理規定を)ロボットの役割や能力に関する倫理ガイドラインとして提示する」と説明している。
関係者らによると、同規定の一部は、SF作家アイザック・アシモフが約60年前に書いた作品「われはロボット」で提示されたロボット工学3原則も参考にしている。同3原則では、ロボットは人間に危害を加えてはならないといった項目などが定められている。

韓国の有識者、ロボットの倫理規定を制定へ

 「軍事用ロボット兵器」とか「作戦用偵察ロボット」の研究が盛んに行われているが、それをどうするつもりなのだろうか。
 っつーか、この記事、人型(にすぎない)ロボットと、感情や意識を持った人工知能を混同しているよね?(^^;
 未だにAI自体の開発が未完成なのに、ガイドラインの作成だけをやってしまうというのは、確かに理想的なことではあるが、時間の無駄にしかならないような気がする。
 たとえば、十数年前にAL(人工生命)が流行った頃、「生命の定義」ができていない、定義をしようとすらしないというデタラメな状況にありながら、佐●統という中身の無いアホ教授が「人工生命の倫理作成が急がれる」とか騒いでいて、私は冷ややかな眼でみていたが、実際にそれがどうなったのかは、みんなが知っている通りである。
 人の定義、意識の定義、「強いAI」の実現可能性が未だにグレーであるうちからそれを議論するのは、文明論としては重要なことだと思われるのだが、何も結論が出ないままに空中分解という結末が見えているので、何だか虚しい。