先生から言われた言葉

   自然法
 「じねんほうに」と読む。「あるがまま」であれ、という意味。

  現在が一切である。
  過去の幕は下りた。
  未来ははまだ来たらない。
  あるものはただこの現在である。
  現在、当下、このほかに人生はない。

人生用語辞典(第31回)

 過去や未来にとらわれず、現在できることを、できるようにして行く事しかできない身であるがゆえ、今を大切に、そして真剣にやって行く事が大切だ。
 ただ、無心に、過去に悩まず、未来に不安にならず、できることに打ち込んで行く。それしかできないし、それ以上のことに心を向けても意味がない。現在を大切にすることが、未来を大切にすることにつながる。だから、先行きに対して悩む事、過去を悔いる事には意味がない。
 それと同じで、努力は人のためにするのではない。自分のためにするのである。そして結果は自然と人のためになる。
 今まで、何事に対しても「世のため人のため」という意識が強かった。しかし、それで身体や精神に負荷をかけてしまうのでは本末転倒だ。努力や責任は「自分のためにある」と意識を変える事で、負荷も無く、自然体で物事に向き合えるようになる。
 その結果が、他人のためになり、世間のためになれば、それはそれで非常に良い事だ。
 本当に基本的なことだが、私がこの歳になるまで出来ていなかったことの一つだ。