いじめは最低最悪の業

中学時代の後輩3人を呼び出し、うち1人にけがをさせたとして岡山市内の土木作業員(18)と私立高2年生(16)が傷害容疑で逮捕された事件で、けがをした私立高1年の男子生徒(16)が、岡山県警の調べに「(一緒に呼び出されて)自殺した同級生が、(2人から)川を泳ぐよう強制され、上着を焼かれていた」と証言していることがわかった。
自殺した生徒とけがをした生徒は繰り返し現金を要求されていたといい、県警は、こうしたいじめを苦に、生徒が自殺した可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めている。
調べなどによると、けがをした生徒は今月6日、市内のレンタルビデオ店で、自殺した生徒と2人でいた際、逮捕された少年2人と会って以来、毎日のように携帯電話などで呼び出されて現金を要求された。けがをした生徒は、祖母からもらった高校の入学祝いから約4万円を渡したという。

自殺した高1、川泳がされ服焼かれる…生徒証言

 最悪。ひどい。
 強い者が弱い者をいじめ、弱い者は弱い者をいじめる。結局、弱い者は被害者の立場にしかいられない。
 そして、この場合の「弱い者」には、誰でもなりうる可能性がある……悲惨な連鎖だ。昨日まで強い者でいた者が、今日から弱い者になることもあり得る。
 弱い者は、理不尽な物理的暴力と精神的暴力を連続的に与え続けられ、精神的に縮み上がり、病んで行く。
 こんな事は学校だけではなく、どんな社会でも起きうるという可能性を含んでいる。セクハラ、パワハラなどの社会的な関係から、そして妬みや嫉みなどの感情的要因から、いじめが発生する原因はどこにでもある。
 事実、今でも、パワハラで自殺……などという事件が相次いでいる。本質的には中学生のいじめと変わる事はない。
 いじめをする奴なんて、滅んでしまえ。一生、不幸になってしまえ。