暇人の侵略

その書店の近くに、私の母校でもある中学校があるのだが、最近、学校近くの書店では青少年に悪影響を与える恐れのある雑誌類を、入荷初日だけ店頭において、次の日には返品してしまうのだと言う。それをやらなければPTAや学校職員が見回りに来て、注意を促すそうだ。
私が探していた雑誌は、表紙が女性のきわどい、いわゆるセクシーショットになることがあるのだが……。書店の店員の説明では、それは駄目な雑誌になるが、表紙が水着でも卑猥なものでなければOKと、なんとも境界線、ボーダーラインがはっきりしないもののようだ。

書店で雑誌の表紙をチェックするPTA

 PTA=暇人。わざわざ書店とかコンビニを回って、曖昧な基準で注意しているんだって。
 嫌だねぇ。出版物狩り。何が悪くて何が良いのか、そんな基準、どこから出てきているんだ?
 私が中学生とか高校生の時には、ミッキー・スピレーンとか、大藪春彦谷崎潤一郎江戸川乱歩、サド、「チャタレイ夫人の恋人」、「O嬢の物語」などを、「文学だから」という理由で読みまくっていたよ。写真が載っていないから親も気が付かないし(^^;
 だいたい、Googleでそれ系のキーワードを入れれば、いくらでも裸どころか局部までが出てくる時代に、こんな手間暇かけた、しかも時代遅れの方法で取り締まっている人達って何者? インターネットも知らないの?
 あと、水着の写真は出てこなくても、露骨な性描写が出てくる少年漫画や少女漫画があふれかえっているのだが、それもスルーなのね。っつーか、そういう作品の存在を知らないのだろう。
 はっきりと目に見える物だけを取り締まって悦に入っている自己満足系暇人、まあ無駄な苦労をしてくれや。何の効果も無いと思うけどさ。