進路で悩めるのは贅沢です

18日午後3時ごろ、愛知県豊川市一宮町旭のJR飯田線で、豊橋天竜峡行き普通列車(4両編成)が線路に立ち入った女性をはね、女性は即死した。列車の乗客約60人にけがはなかった。
豊川署によると、近くに住む豊川市立一宮中学3年の女子生徒(14)。自宅の居間から「今までありがとう」「高校の進路に悩んでいる」などの内容が書かれた家族あての遺書が見つかり、同署は自殺とみている。

進路悩み自殺か 中3女子、列車にはねられ死亡

 多感な年頃の子にとって進路というのは重要な話題だし、その分岐点で間違えたら何が起こるのかわからないという不安は大きいだろう。
 だ・け・ど、私からすると「進路で悩むことができる」なんて、贅沢なことなんだよね。
 私のレアケースを一般に押しつける気はないのだが、家庭の事情とか経済的な事情で「進路なんて選びたくても選べない」という立場だってあるのだ。まあ、私も何とか大学までは出られたのだが、少なくとも「上へ上へ」という進路の選択は有り得ず、「安く安く」という選択だったね。
 でも、今は何とかなっているし、逆に公務員試験などで「学歴逆詐称」の問題もあるわけだから、あんまり学歴とか経歴にこだわる必要というのはなくなってきている。
 確かに、受験生にとって進路というのは、人生で最初に突きつけられる大きな分岐点だ。でも、その結果に関しては、進路先の名前ではなくて、進んだ先で何ができるのか、何ができたのか、そっちのほうが重要になるわけだから、あんまり気にしちゃダメよ。実際、今からすると「何でそんなくだらないことで悩んでいたのかなー」と不思議にも思うからね。
 少なくとも、進路なんて、人生や命と引き替えにするほど重たい物ではない、ということだけは知っておいて欲しいかなぁ。