天才的奇人の生涯

チェスの元世界王者のボビー・フィッシャーさんが17日、アイスランドレイキャビクで死去した。64歳。
冷戦のさなかの72年、30年以上ソ連勢が独占していた世界王座を奪い取り、「米国の英雄」と騒がれた。その後、75年のタイトル防衛戦をすっぽかしたまま、消息を絶った。
92年、ユーゴで開かれた元ソ連王者との対局で突如復活して勝利し、賞金300万ドルを得た。しかし、米国から制裁違反の罪で起訴され、事実上の国外追放処分となってしまった。
04年7月、成田空港からフィリピンに出国しようとした際に、有効な米国旅券を所持していないとして入管法違反の疑いで拘束された。米国が身柄引き渡しを求めたが、アイスランドが市民権を与えたため05年、日本から送還された。

チェスの元世界王者ボビー・フィッシャーさん死去

 波瀾万丈の人生を送った人だよね。間違いなく天才だったと思う。だが、奇行のほうで有名になってしまったというのは惜しい。64歳かぁ。早すぎるね。
 というか、私がチェスを本格的に始めた時には、すでに「伝説のチャンピオン」として、行方をくらませていた後だったから、92年にいきなり現れた時には「ご存命でいらしたか!」と驚いたものだが、それってかなり失礼な感想だったんだよね。
 しかも、潜伏先が日本だったというのも驚いたし。
 まあ、この人はこの人なりに、凄い棋譜と伝説を残したので、早すぎるけど、良い人生だったんじゃないのかなぁ。

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