勝ち続けられる人はいないが

レスリング女子55キロ級の04年アテネ五輪金メダリストで、6年以上にわたり公式戦で連勝を続けていた北京五輪代表の吉田沙保里選手(25)=綜合警備保障=が19日、当地で開幕した団体戦(7人制)の女子ワールドカップ(W杯)でマルシー・バンデュセン選手(米国)に0―2の判定で敗れ、連勝記録は「119」でストップ。
2試合目の米国戦では相手に戦い方を研究され、得意のタックルが決まらず、逆に返されてポイントを与えてしまった。

吉田沙保里、連勝119でストップ レスリング女子

 この試合、見たけど、微妙な判定だねー。タックルによるテイクダウンなのか、それを捕まえての投げなのか、きわどすぎる。同じ状況になった二回ともビデオ判定だからねー。識者の間でも議論が分かれるくらいに難しい状況だったんだよね。
 この間、柔道でも鈴木桂治井上康生が同じ目に遭っていたが、こういう判定って、審判の心象だけで決まっちゃうから後味が悪いよね。
 というか、吉田の鋭いタックルに対して投げを打つという対策を考え、ギリギリのきわどい線で試合を組み立ててきたという点でアイデア勝ちだったのかもしれない。ただねぇ、この手を使われちゃうと、タックルが得意な選手はこれからも同じ手で返されちゃうということになるから、試合の展開がこれまでとは変わっちゃうかもしれないね。
 そんな意味も含めて、コロンブスの卵的な試合、エポックメイキングな試合だったと言えるかもしれない。
 でも、相手をコロコロと転がす業師が勝てなくなって、強引に持ち上げて投げるだけの選手が有利という事になったら、つまんなくなるだろうねー。
 まあ、今後の展開に期待しましょう。


 でも、日本のレスリングは勝つよね? 答は聞いてない。