世紀の極悪人

ペルーのデルカスティジョ首相は18日、軍による民間人殺害事件で殺人罪などに問われているペルーのフジモリ元大統領(69)の裁判で証言した。首相は、フジモリ被告が政権基盤を固めるために議会の解散や憲法の一時停止を強行した92年4月の「自主クーデター」の際に「ガルシア現大統領の殺害を謀った」と述べた。
裁判で首相は「ガルシア氏の家に入った者たちは殺害を目的としていたと確信している」「私も拘束後に連行された際、銃を頭に突きつけられ、死ぬと思った」などと証言した。

「フジモリ氏、殺害謀った」ペルー首相が裁判で証言

 軍や秘密警察を操り、謀殺を繰り返す恐怖政治。これがフジモリのやり方だったのだ。
 ここまで物凄い証拠が揃ってしまったら、もうこの人を弁護できるだけの余地は無いだろう。
 MRTA騒動の当時、日系だという事でフジモリをマンセーしていた半可通右翼の方々、ちょっとは人を見る目を養おうよね。あのときは、フジモリが正しいなどという変な論調に反発を感じたおかげで「胡散臭いなー」という不信感が「絶対に悪玉だ」という確信に変わったし、実際にそれが証明されつつある。
 だいたい、MRTAが人質を取って立て篭もったというだけで「殺されても仕方がない」などという強引な論理が通用するはずは無いのだ。その時点でMRTAは誰も傷つけてはいなかったのだから。
 反ヒトラーで活動していたパルチザンと、キューバの独裁を打ち崩したゲバラ、反フジモリで活動していたMRTA、みんな銃を持って反抗した。恐怖政治で攻めてくる独裁者相手に反抗して何が悪いのだ。その違いがどこにある?
 勝てば官軍とは言うのだが、第三帝国が勝っている時にフランスなどでナチスに協力していた「後の賊軍」が、当時にフジモリを応援した半可通右翼そのものなのだ。自分の醜い姿を鏡に映して見てみようね。


 「お前、僕に釣られてみる?