ヲタクも文化的少数民族かもね

藤本「警察に挑戦し、『人を殺してみたかった』という態度は、1997年のサカキバラ事件や2000年の17才問題が騒がれた世代と、たまたまかもしれないが、いっしょ。インターネットで有害情報を見ている人や、ゲームで遊んでいる人に動機不明の犯行を行うケースが多い」

「動機不明」の通り魔殺傷 「ゲームのせい」なのか

福島章上智大名誉教授(犯罪心理学)は、犯行の背景にゲームがある可能性を指摘する。
容疑者の犯行までの軌跡からは、ゲームの際に攻略法を研究したのと同じような計画性がうかがえる。
森教授には「ゲーム脳の恐怖」の著書がある。「ゲームをやり続ける人の中には、テンションが上がって自己抑制ができなくなり、達成感によって冷静になることがある。それと同じだったのでは」

「仮想の垣根」超越か 無差別殺傷の金川容疑者

パソコンやゲーム機の浸透で、夫婦や恋人たちがまともに向き合えなくなってきている。そんな指摘もあるようだ。

【産経抄】3月22日

 ヲタクに対する迫害って、未だに続いているというのが不思議。っつーか、相手がヲタクだというだけで、カツアゲしたり、差別しても良いと思っている馬鹿野郎がいるというのが謎。
 下のエントリにも書いたが、これは「俺たち」と「理解できないあいつら」という危険な二分法である。典型的なナチスレイシストの論理。ここで歯止めをかけておかないと、弾圧と魔女狩りが始まるぞ。
 何か猟奇的な凶悪事件が起こったとして、それを全部、単純にゲームや漫画、ネットなどに責任を転嫁できるのなら、そんなに簡単な事はないだろう。何が起こっても「ゲームのせい」と言うだけで「識者」だと思われるのであれば、「識者」って人達は相当に「足りない人」だよね。
 偏見、ラベリング、二分法、カテゴライズ……どれも正常な判断を妨げる危険な思考方法だ。
 どんな文化の中にいるのであれ、正常な人は正常、キチガイキチガイ。そんなのって当たり前のことじゃん。事実、ヲタク以外の犯罪の方が多いし、覚醒剤中毒による通り魔殺人とか、過去にたくさんあったはずなのだが、故意に無視し、「ヲタク」であることを挙げて「説明できた」と安心しようとしている。さしたる根拠もないにもかかわらず……。
 簡単でわかりやすい論理には、必ず罠が潜んでいる。だって、この世の中、そんなに単純に出来ていると思う? ゲーム機が普及しただけで犯罪率が上がったとか、人間関係がまずくなったとか、そんな調査データでもあるのか? 演繹的に関連づけられるか? もし、本気でそんな事を思っている人がいたら、よほどおめでたいよね。
 とまあ、ヲタクだということを理由に、創価学会員から、「お前の世界観は狭すぎる」と言われた事が未だに悔しいと思っている私の意見であった。カルト教団の信者などと言う洗脳されたヤツにだけは言われたくなかったな(^^;