スロースターターは心配させる

チャンピオンの坂田健史(28=協栄)が同級7位の山口真吾(28=渡嘉敷)を3−0の判定で下し、3度目の防衛に成功した。
坂田は3回に山口の右パンチでダウンを喫するなど序盤は劣勢。しかし手数が増えた中盤以降に有効打を重ねて盛り返し、必死に抵抗する挑戦者をポイントで逆転した。

坂田ダウン喫するも判定勝利/ボクシング

 試合を見たんだけど……。いくらスロースターターだとはいっても、山口に攻められすぎ。しかもダウンを奪われるなど、チャンピオンとしては情けないと思ったのだが……。
 しっかーし、そこからの盛り返しが凄かった。ラウンドを重ねるごとに回転が上がってパンチの打ち合いが激しくなった。凄かったなー。しかもコンビネーションがどんどん多彩になって行くし、両者ともまったく足が止まらなかった。さすがプロだねー。
 最近ではちょっと抑え気味にしていて、練習の時などはだいたい10〜15ラウンドくらいやって上がるようにしているのだが、前は20ラウンドくらいしていた。このラウンド数を動き回るだけなら比較的簡単にできる。しかし、打撃を受けたダメージもあるし、試合という相手のいる緊張の中で動き回れるというのは凄い。
 やっている年数だけが長いおじさんと、プロという重圧の中で毎日ハードなトレーニングをしているプロの違いを実感した試合だった。