技術業界の都市伝説

内分泌かく乱物質の汚染が激しいカナダ、ロシア及びイタリアの地域を調査したところ、男の子の2倍の数の女の子が生まれていたという。また、通常女の子100人あたり男の子は106人ほど生まれるのだが、世界的な傾向として最近は男性の割合が減ってきており、これも内分泌かく乱物質によると影響みられている。

内分泌かく乱物質で男性の女性化が進行中?

 これ、日本でもまことしやかに言われている都市伝説だ。ハードウェア開発技術者、ブラウン管が主流だった頃のソフトウェア技術者、化学関係者、実験核物理関係者のお子さんは女の子ばかりという話である。
 でも、よくよく聞くと男の子も生まれているし、この噂を証明する定量的な調査も行われていない。厚生労働省が実際にこの問題を取り上げて実態調査をするほどまで統計的に明かな差違は無いと判断しているのだろう。
 たぶん、自嘲気味に冗談交じりで話されているだけの噂のレベルにすぎないだろう。まあ、それだけ技術畑で働く人達の職場環境が電磁波、放射線や汚染物質にまみれているという現実もあるわけだが。
 私も思ったけど、確かに現場だと、危ないことやっているからねー。そんな事も考えたくなると思うね。


#追記:ご厚意によって出生データ表があるということを教えていただいた。
   http://www.stat.go.jp/data/chouki/zuhyou/02-24.xls
 これによると、噂が「全くのデタラメ」だという証拠の一つになると思う。