頭の痛い話だね

EUはカスピ海地域や中央アジア天然ガスを、ロシアを通らずトルコ経由で欧州に輸送するナブッコ・パイプラインを計画している。しかし、この計画は投資が集まらず、停滞している。また、昨年8月のグルジア紛争にみられるように、カフカス地方には地政学脆弱性(ぜいじゃくせい)がある。
さらに重要な点は、たとえナブッコ・パイプラインが完成しても、年間300億立方メートルしか供給できないことだ。30年までに、EUの年間消費量は1520億立方メートルになると予測される。

ロシア 天然ガス供給再開 EUエネルギー安保 脆さ露呈

 今後予想されるであろうLPGの消費量と、政治情勢に左右されない安定供給手段の確保。
 場所が場所だけに難しいよね。全世界的な問題として、エネルギーの確保は、すべてにおいて優先される課題だからねー。
 ウクライナ問題は酷い話だったけど、この騒ぎがあったおかげで、最優先課題が浮き上がったというのは「不幸中の幸い」だったと捉えるしかないのかなぁ。
 でも、これからどうするんだろう? これこそ圧力じゃなくて、柔軟的な外交が必要とされるよね。