これ、信憑性が問われる話だぞ

麻生太郎首相のサハリン訪問について、ロシアの有力紙コメルサントは18日付で、イタル・タス通信のゴロブニン東京特派員の寄稿を掲載した。
記事は「日本の首相がサハリンのロシアの領土主権を保証した」という見出しで、日本政府が帰属未確定としている南樺太を含むサハリンを、麻生首相が訪問することで「ロシアがサハリンに主権を有することをはっきりと、最終的に確認することになる」と、日本外務省当局者が語ったとしている。
記事はサハリンをめぐる日露間の交渉の経緯を振り返った上で、2001年、ユジノサハリンスクで日本の総領事館が活動を開始したことを踏まえ、「日本政府はサハリンも、その行政区内にある(北方領土を含む)クリル(千島列島)も、ロシアに帰属していることを言外に認めた」としている。

首相サハリン訪問、「ロシアの領土主権が保証された」露メディア

 私は、「北方領土」と呼ばれる四島は、「どっちでも良い。円満に解決するなら」としか思っていない。
 これは竹島にも尖閣諸島に対しても同じ事を考えている。領土問題というのは、お互いに「引かない」というのが前提なので、いつまでも揉め続ける。紛争や戦争にまで発展する事は無いと思うのだが、何となく気持ち悪い。
 「政治は政治、民間は勝手に仲良くしよう」とも思っているのだが、そうは考えない強硬なナショナリストもいて、直接的に領土問題を理由に「敵国認定」して騒いだりするから厄介だ。だから、「円満な解決」というのは不可能かとも思うのだが、理想としてはそれを望みたいので、領土に関しては「どっちでも良い」としか書けないのである。前にも書いたけど、私はそこまで国益至上主義者じゃないから。
 で、この記事の信憑性はどのくらいなのだろうか?
 タス通信は信用できると思うのだが、「日本外務省当局者」という出所は信用できるのだろうか? タス通信がフライングで「飛ばし」をやっちゃったって話なんじゃないのかなぁ。