不思議なこと

 「人権」とか「平等」とか「自由」という概念を否定する人たちに限って、自分が逆にそれらの概念によって守られているということに気がつかないのだろうか?
 犯罪者にだって人権はある。
 カルデロン一家を非難する人は、自分が逆に法律によって保護されていることに無頓着だ。
 法律というルールって、社会の秩序を守るためにある。それに違反するということは「他人に迷惑をかける」ということだ。それは、裏返してみると、「人から迷惑をかけられないために法律はある」ということでもある。
 だから、それは法律によって「自分の人権を侵害されないように守られている」ということであって、「他人の人権を否定すること」とは矛盾している。
 なんで、こんな簡単なことに気がつかないのかと、嫌になってくる。
 総じて、こういう人達って、犯罪者であっても外国人であっても同じ人間同士という観点に欠ける傾向があるように思う。
 カルデロン一家の件で「所詮はフィリピン人だから」とか、嫌韓の方々が「所詮は韓国人だから」というのは、海外で「所詮は日本人だから」と言われても平気なんだろうか?

 「自分が理解できない物は存在しないのと等価である」というのは、相対性理論を否定するバカなトンデモさんと同じであると気がつかないのだろうか?