うん、嫌で嫌で仕方がない

人気漫画家の吾妻ひでお先生が自身の公式サイトで「このアニメ作ってる人も見てる人々も不気味。そんなに現実イヤなのか? この気持ち悪さはメイドカフェにも通じるものがあるな」と発言していることが明らかになった。

人気漫画家『けいおん!』を批判「空虚だ。不気味。気持ち悪い」

 不気味と言われようと、空虚と言われようと、キモイと言われようと構わない。
 私はそこまで狂信的なアニメ派ではないが、あれはあれで良いと思っている。現実的にあり得ないとわかっているファンタジーだからこそ、楽しめるんじゃない?
 あの作品に、バンド内での仲間割れとか、リハ中にフラストレーションがたまってきて喧嘩をするなんてリアルな描写は誰も期待していないし。
 たまには「空虚で不気味で気持ち悪い」世界に逃避したって何が悪いの? 現実の重さを背負って毎日を耐えている人が、何らかの楽しみとして視聴しているのなら、それは十分、社会に貢献していると思うぞ。
 はっきり言って、それほど現実がイヤなのだ!
 だから、騒ぎになったパンツが世界中を飛ぶ動画だって、私は「快挙だ!」と思ったよ。
 酒に逃げてアル中になり、ホームレス生活を送った挙げ句に長期入院するほど酷くなってしまう前に、精神的なガス抜きをする何らかの予防手段として効果があるのなら、十分に存在価値はあるんじゃない?
 これまで、ファンタジー的な要素がふんだんに盛り込まれた素晴らしいフィクションを創ってきた人の発言とは思えない。