オバマ大統領はメドベージェフ大統領に負ける?

昨年12月に失効した米ロの戦略核兵器を制限する第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約について、ロシアのメドベージェフ大統領は「米ロが一緒に批准するか、あるいはこのプロセスが実現しないかのどちらかだ」と述べ、米議会が批准承認しなければロシアも批准しないとの考えを示した。
大統領は「かつてソ連時代に、ソ連は批准したのに米国が批准しなかったことがあった。そうした状況は容認しがたい」と指摘し、批准手続きを同時に進めるべきだと強調した。
米ロが後継条約を発効できなければ、「核なき世界」を提唱するオバマ政権にとっても大きな打撃になる。

新核軍縮条約、ロシア大統領「米ロ同時に批准を」

 メドベージェフ大統領のこの痛烈な一言、オバマ大統領にとっては凄く重たい言葉だよね。
 「正しい戦争」発言などで、「ちょっと指導力に問題があるんじゃない?」と思わせてしまったオバマ大統領にとっては、この言葉に対してきちんと対応できるかどうか、それが評価の分岐点になるんじゃないのかなぁ。もし、できなければ、オバマ大統領は議会を納得させ、自分の判断を実行できるだけの力が無いと世界に示すことになってしまう。
 「口だけ大統領」という評価が欲しくなければ、オバマ大統領は、メドベージェフ大統領のこの皮肉を「ナンセンス!やるに決まっているだろ」と言い返し、実行しなければ本当にまずいと思う。