焚書は序章に過ぎない。本を焼く者は、やがて人間も焼くようになる

 またまた、学問の自由を否定し、「偏向教育だ」といちゃもんを付けて、さらなる偏向教育を強要するような事件が起きている模様。

はだしのゲン」は学校教育法違反 つくる会文科相に撤去要請
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/683327/


新しい歴史教科書をつくる会(杉原誠四郎会長)は11日、漫画「はだしのゲン」の内容が皇室や国歌を否定するもので、学校教育法の趣旨に反しているなどとして、「ゲン」を教育現場から撤去することを求める要請書を下村博文文部科学相あてに提出した。

 大事なことなので何度でも書く。図書館は、憲法で保証された学問の自由を担う組織である。
 その書架をコントロールするような行為は、学問の自由を制限する行為でしかない。「偏向教育」だといういちゃもんによって、本を目に触れないようにすることは、さらに酷い手口による「偏向教育」そのものでしかないということをお忘れなく。
 学校教育法の趣旨に反すると主張するのであれば、堂々と司法の場で白黒はっきりさせてからにしてほしい。ちなみに、学校教育法の中に「皇室」とか「国歌」に関する記述はいっさい無い。さらに、「国旗及び国歌に関する法律」では、単に国旗と国歌の存在を法律で示しているだけで、それ以外のことは何も書かれていないから。
 学校教育法と国旗国歌法の間には何の関連も無い。ましてや学校教育法と皇室との関係となると、どこをどうほじくっても何にも無いとしか思えない。
 ヤクザまがいの圧力をかける暇があるんだったら、先に書いたように司法の場に持ちだして、きちんと自分たちの主張が合法かつ正しいと証明してみせてね。不可能だと思うけど。まぁ、ご本人たちも不可能だとわかっているから、こんな卑怯な手を使ってくるんだろうけどね。
 結論:自称「愛国者」は、国民の自由を制限し、自らの意見にのみ従わせようとする、国民の自由と意見の多様性を頭から否定する亡国の徒である。


Almansor (German Edition)

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