ロシアにとっては良い事だが、批判はされるな

ロシアのプーチン大統領(55)から後継指名を受けたメドベージェフ第1副首相(42)は11日午後、国民向けのテレビ演説を行い、来年3月の大統領選に当選後、プーチン氏を首相として政権に迎える方針を明らかにした。プーチン氏は来年5月の大統領任期満了後も、首相の立場から事実上の最高権力者としての影響力を行使する見通しだ。

プーチン氏、首相就任へ メドベージェフ氏が方針

 プーチンは、驚異的な手腕を発揮してロシアを建て直した優秀な政治家だと思う。国際的な影響力も、国内への影響力も強い。ロシアは、これまで通りの路線を突き進む事になるので、ロシア国民的にはOKだろうとは思う。
 しかし、大統領と首相の権限に関してバランスは取れるのだろうか。
 本来、ロシアでは大統領のほうが強い権限を持つはずなのに、メドベージェフは首相の力をバックにした傀儡になるのだろうか、それともメドベージェフが突っ張り切って対等の力を発揮し、二人三脚体制になるのだろうか。そのへんで法律や体制が守られるのか、形骸化するのかが決まってしまう。少なくとも、形骸化させるのはマズイだろう。
 とはいえ、昨日のエントリでも少し書いたように、欧米諸国の横暴な暴走を止める抑止力としてのロシアが、メドベージェフ路線によって変わるのではないかと思ったりもしたのだが、その路線に変化は無さそうだ。
 とにかく、アメリカとEUの暴走を止める役割だけは果たしてくれ! 悲しいかな、それが今の世界におけるパワーバランスだ。

やっぱりアルベルト・フジモリは大悪人だ!

1996年に発生したペルーの日本大使公邸占拠・人質事件で、フジモリ大統領(当時)が人質救出のための武力突入作戦を実施するにあたり、公邸を占拠していた左翼ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)全員の殺害を指示していたと当時の米機密文書が伝えていたことが10日、明らかになった。
フジモリ氏は、武力突入する特殊部隊にゲリラの全員殺害を命令、その結果、少なくとも男女各1人のゲリラが投降後に処刑された。

フジモリ氏、ペルー人質事件でゲリラ全員殺害命令…米文書

 先日のエントリにも書いたが、アルベルト・フジモリは鬼畜以下の大悪人だ!
 やっぱり、日本大使公邸占拠・人質事件の解決は単なる特殊部隊による人質救出ではなかった。実際には虐殺だったのだ。
 しかも、投降した無抵抗なゲリラに対し、裁判も無しにその場で射殺するなどというのは、殺人以外の何ものでもない。
 「それでもやっぱりゲリラが悪い。殺されても仕方がない」と考える脳みその足りないトンカチ頭な右派の人もいるだろうが、少し考えてみて欲しい。
 無抵抗な人間を射殺するのは犯罪ではないのか。泥棒や殺人犯であれば、無抵抗で捕まっても、裁判も無しに殺されていいのか。「人権」という概念、裁判を受ける権利、それらはどこにいったのだろうか。
 「犯罪者は全員死刑にしてしまえ!」などと軽々いえるのは、人権感覚が欠如した人のセリフだ。歴史を勉強し、権力者による虐殺、そして人権という概念の成立、それらを根付かせるために先人達がどれだけ努力をし、試行錯誤をしてきたのか、知ってほしい。
 感情で物を言う前に、頭で考える習慣を身につけたいものだ。

メドベたん

旧ソ連国家保安委員会(KGB)勤務の経験を持つプーチン氏とは異なり、治安機関に足場を持たないことや、小柄で童顔という外見もあり、ロシア指導者としては「弱い」と見られがちだ。

経歴はプーチン氏が用意 ヘビメタ好きメドベージェフ氏

 プーチンも欧州人にしては小さいなぁとは思えるが、実はロシア人の平均身長はそれほど高くないので、そんなものだ。
 しかし、メドベージェフはもっと小さい! しかも童顔でチェブラーシカに似ている可愛い顔つき、そして軍歴・諜報部歴などがない生え抜きの行政畑出身。
 さ・ら・に、好きなバンドがブラック・サバスなどというヘビメタヲタク。
 何だか、歴任のロシア指導者と比べると(というか他のG8の首脳と比べても)、かなり毛色の違った人物だ。
 プーチンが「操りやすい」と思って選んだのか、「こいつなら大丈夫」と思って選んだのか、真相はわからないが、メドベたんのお手並みを拝見するのが楽しみではある。

やっぱそうだよな

2007年の世相を漢字一つで表す年末恒例の「今年の漢字」に「偽」が選ばれ、日本漢字能力検定協会京都市)が12日、京都市東山区清水寺で発表した。

今年の漢字は「偽」食品や政治、年金も

 12/6のエントリで、今年の一字は「偽」だろうと書いたら、やっぱりそうだった。
 そりゃそうだよねー。これだけ続いていたら、みんな同じ事を考えるわなー。