不幸な時代の証

モスクワのクレムリンに近い建設現場から、小銃で射殺されたとみられる白骨の遺体34体が発見されました。死後60年以上経っているものとみられています。
遺体が発見されたのは、ロシアの政治の中心・クレムリンと旧KGB=国家保安委員会の本部があったルビヤンカ広場を結ぶ通りに立っている建物の地下室の中で、改築作業中の作業員が発見しました。
遺体には、頭を銃弾で撃ち抜かれたような跡があり、捜査当局の調べでは、スターリンによる大規模な粛正が行われた1930年代のものの可能性があるとみられますが、遺体の特定は不可能だということです。

ロシアで34遺体発見、死後60年超か

 まあ、大粛正の時代、こんなことも日常的にあったんだろうねー。
 不幸な時代だったとしか言えないが、日本もかつては江戸幕府とか特高警察の元、死刑や拷問だらけの国だったということを考えると、今の平和な時代に生きていて良かったと思えるよね。
 完全な管理社会、警察国家、軍事大国、死刑が当たり前という社会を望んでいる方々も最近の日本には多いようだが、その人たちは、秘密警察によるこんな悲惨な集団暗殺まで望んでいるのだろうか。
 安直に「自分は体制側だし、逮捕される心配は無いから賛成」とか考えるのは甘い。こういう警察国家では、いつ、どんな理由で身柄を拘束されるのかわかったものでもないので、油断は禁物。
 ソ連の大粛正や中国の文革カンボジアポル・ポト政権下で、言いがかりとしか思えない理由で無惨に殺された人が何万人といたのだ。少しは歴史を学んで危険性を理解しようね。