ミサイルとロケットの違いは?
本日付の朝日新聞社説より抜粋。
北朝鮮ミサイル―「ロケット」は通らない
「実験通信衛星をロケットで打ち上げる準備が本格的に進んでいる」。北朝鮮が今週、そんな談話を出した。
さんざん発射の準備活動を誇示したうえで、軍事目的のミサイルではなく、人工衛星の打ち上げなのだと言っているわけだ。
単純にいえば、頭部に載せる衛星を核弾頭に代えると、それは核ミサイルだ。衛星打ち上げはミサイル技術の開発にもなる。
あのー、ロケットとミサイルは紙一重で、本当に北朝鮮が通信衛星を打ち上げてしまったら、単なる「ゲスの勘ぐり」だったという茶番になっちゃうよね。こういう早急な結論づけって何とかならんのかなぁ。「もし、相手の主張が本当だったら?」という可能性を考慮せず、「ミサイルに決まっている」という先入観のみで文章を書いてしまうっていう姿勢は感心しないなぁ。
日本だってH2Bの開発に関して、周辺国から「弾道ミサイルの開発だ、中止しろ!」とか騒がれたら嫌な気分になるよね。
だいたい、同じ技術開発なのに、自分たちは「ロケット開発だ」と言い、他の国に対して「ミサイル開発だ」と決めつけるのって、バランス感覚を欠くダブルスタンダードだとしか思えないよね。
このロケットの先端には爆弾が載っているのか、人工衛星が載っているか、どっちなの? 確認はしたの?
せめて結果を見てから書こうよぉ。
誤解しないで欲しいのは、私は北朝鮮を弁護しているのでは無いという点だ。「相手の言い分を最初から嘘だ」と決めつける姿勢に疑問を呈しているだけだ。
- 作者: 笹本祐一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
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